八方美人の頭の中

家庭のこと、仕事のこと、日々考えていることについて人目を気にせずゆるく綴ります。

今更ですが「相棒」最終回が残念すぎた件

もう散々いろんなところで書き尽くされ批判され尽くしている感がありますが、わたしとしても一言言わなければ収まらない。

ドラマ「相棒」のシリーズ13最終回の話です。

これまでのほとんどの作品を見ていて、エピソードの冒頭10秒も見ればあらすじを思い出せる「イントロドン」ならぬ「相棒ドン」ができる程度にファンなのですが、3代目相棒のカイトくん(成宮寛貴)の卒業となる今回のエピソードは、まさか製作陣が丸ごと変わって、これまでのシリーズを一切見てない人が適当に作ったんじゃないか?と思うくらいひどかった!

法の穴をすり抜けて罰せられずにいた犯罪者達をボコボコにする連続暴行犯「ダークナイト」を追うというストーリーなのですが、なんと、まさかの、カイトくんが犯人!!
しかも、3年に渡り犯行を繰り返してたということで、特命係に異動してきたのとほぼ同じ頃から彼はずっと犯罪者だったことになり、ほんとにこの3シリーズなんだったんだ状態。
これから成宮の出てる回の再放送をどんな気持ちで見たらいいんだと言ってる方いましたが、ほんとそれです。これ、絶対DVDの売り上げとか再放送の視聴率とか落ちると思うんだけど、テレ朝いいのかな笑?

相棒が変わるたびにネットに溢れる「水谷豊暴君説」「相棒実は不仲で降板説」は話半分以下にして聞いてましたが、このあまりにも雑な終わり方は、製作陣の誰かが成宮を壮絶に嫌ってるのではと思ってしまうレベル。もはやシュミテクトのCMに出てる成宮くんを見ても、「おまえほんとは暴行犯のくせに…」とジト目になっています。

そもそも相棒は、刑事ドラマの中でも群を抜く脚本のうまさ・緻密さと、相棒同士の人間関係の妙が魅力だとわたしは思ってます。
脚本は、一見ふつうの殺人事件(というのもおかしいですが)なのに捜査が進むうちに思いもよらない社会問題(ワーキングプア少年法etc.)をあぶり出したりするところ、リアルながらも予想できない展開を見せるところがとにかくおもしろい。

それぞれタイプの違う相棒と右京さんの人間関係もおもしろかった。正義感が強くて人情家な1代目相棒の亀山くんと組んで、冷静沈着なコンピューターだった右京さんが人間らしくなっていく過程とか、2代目相棒の神戸くんとのウイットに富んだやりとりとか…カイトくんは、初め正義感は強いけど短気で喧嘩っ早い火の玉小僧だったのが、右京さんと一緒にいることで人として刑事として成長して、「師匠と弟子」から「相棒」になってきた感じがよかったのに、それが裏では犯罪を犯し続けてたなんてほんとに台無し、興ざめです。これまでそんな伏線も一切なかったし。てっきり、悦子さんにずっとついててあげるためか、闘病中の悦子さんに代わって子育てするための休職って名目で卒業するのかなあ〜と想像してました。

しかもシリーズ通してあれだけ息子に厳しかった甲斐峯秋次長が、最後に掌を返すように「杉下くんにも責任がある」的なことを言い出してもはや失笑。

今回の脚本は単体で見てもひねりがなかったし。最初に、マンションのエレベーターで男をボコボコにした赤ジャンパーの男が建物を出て公園で手を洗い、マスクを外して見えたその顔がカイトくん…!!ってシーンがあったのですが、今までの相棒だと、明らかに怪しいやつは大概犯人じゃなくて、必ず気の利いたどんでん返しが用意されてたので、「カイトくんがダークナイトと見せかけて実は違うんだよね?何かからくりがあるんだよね?」と思いながらハラハラして見てたのですがやっぱりカイトくんが犯人。

普段の話では犯人の動機にも一分の理があって考えさせられる場合も多いのに、今回はそれもなし…「通り魔に妹を殺された友人の怒りを鎮めるために、復讐がどんなに馬鹿らしいことか身を以て示した」「世間から賞賛されるのは気分良かった」なんて、全然理解できないし取ってつけた感満載。

ほんと、これぞ誰得??な結末でした。

しかし今回の最終回炎上騒ぎで、周りの人たちが思ったよりもみんな相棒見てたことが分かったのは収穫でした。女友達で集まった時に「そういえば相棒の最終回がさ、」と切り出したら「見たよ!」「まじショックだよね!」と数人が乗り出してきたんです。普段いけめんが出てくるドラマとかばっかり見てきゃーきゃー言ってるミーハーなわたし達なのでびっくり。硬派な刑事ドラマなのに、これだけ老若男女に愛されるからこその長寿シリーズなんですね。それだけに、今回の必然性も妥当性もない展開は本当に残念です。


次の相棒は誰なんでしょう?
シリーズ13がこんな形で終わってしまうと、次は相当やりずらいんじゃないかと思うのですが…
候補とされてる織田裕二踊る大捜査線のイメージが強すぎてピンときません。青島くんの温度が高すぎて右京さんが霞みそうだし…(青島くんじゃないけど)
仲間由紀恵は、初の女相棒になるし、見てみたいです。彼女の役柄も謎が多いし、なんか思わせぶりな見せ方してたので、今後も継続的に出てきそうですよね。

個人的には、カイトくんのような「若造」より、年齢的にも精神的にも少しオトナな相棒の方が落ち着いて見られる気がするので、玉山鉄二(「BOSS」での悩める不器用な刑事役がよかった)とか、桐谷健太(若いか。でも絶妙なテンポで楽しい掛け合いが見れそう)とか松田龍平(あまちゃんのミズタクのように、普段ぼさっとしてていざとなると熱いみたいなキャラでぜひ)とか見てみたいなあー…
あとは神戸くんとのコンビが好きで、もう少し見たかったので、カムバックしてくれないかなあと思ったり。神戸くんのシリーズは脚本がよくできてて、いい具合にユーモアもある秀逸なエピソードが多かった気がします。

古き良き相棒のよさを思い出すために、亀山&神戸時代のDVDでも借りに行こうかな…

妻のカップ麺と夫の夢

夫が出張や飲み会で、家で食べない日は妻にとってめったにない手抜き家事のチャンスです。わたしだけではなく、たぶん世のほとんどの妻にとってそうだと思います。

そしてそれはわたしにとって、カップ麺チャンスでもあります。

子どもの頃、親にカップ麺をほとんど食べさせてもらえなかったわたしにとって、カップ麺はまさに「背徳の味」。
体によくないとわかっちゃいるけど、ついつい食べたくなってしまうんです。
もちろん、普段はさすがに食べません。
非常用&どうしてもごはんが作れない時用にいくつか買いだめしてあるだけ。
それを、夫が家で食べない日に満を持して放出するのです。

夫も子どもの頃カップ麺食べさせてもらえなかった派で、カップ麺に背徳の美味しさがあるという点は同意してくれていて、飲んで帰った深夜においしそうに食べたりしてるのですが、わたしがカップ麺を食べることについてはいい顔をしません。
女がカップ麺食べてると、きちんと生活してない感というか、自堕落な感じがするのでしょうねー。
いいじゃないかいつもきちんと作ってるんだから時々手抜きするくらい!迷惑かけてないし!!と思うんですが、そんなにムキになってケンカするほどのことでもないし、ばれなければ八方丸く収まるので、カップ麺チャンスの後は徹底的に片付けをして、痕跡を残さないようになりました笑。
この間、蓋をとめておく透明のビニールシールがテーブルにくっついていたのが見つかってばれましたが…

そしてそんな意外なところで、「男の夢」を感じてしまいました。
男の人って、誰でも多かれ少なかれ、女性にはこうあってほしい、こうあってほしくないっていう理想や夢のようなものありますよね。
友達の話とか聞いてると、おいおいそんな女いないよ現実見ろよ笑、って言いたくなるのもありますが、わたしはなるべくその憧れを壊さずにいたいと思う派です。そういうのまったく気にしなくなったら、女じゃなくなってしまう気がする。親しき中にも礼儀ありというか。といっても、おならしないとか、あんまり人の悪口言わないとか、汚い言葉使わないとかくらいですけど。

すごい人は本当にすごいですからね…

すっぴん見せない(必ず彼より先に起きて化粧する)とか、
下着は見せない、洗う時も別に手洗いするとか。

うちの夫は男兄弟で育ってるので、そういう理想が高い方なのではと結婚前心配しましたが、意外と大丈夫で安心しました。
旅行先でこっそり剃刀を買おうとした時に、「おれのヒゲ剃り使ってもいいよー(´ω`)」と言われたくらいなので…
↑もちろん丁重にお断りしました。

それはそうと、そんなわたしがおいしいと思うカップ/インスタント麺4選はこちらです。


前世タイ人だったと信じてるくらいタイ料理好きのわたしにとって、この値段で手軽にトムヤムクンが食べられるのはかなりありがたい。

⚫︎赤坂榮林 酸辣湯麺
これも値段の割りに本格的な味で、お酢だからヘルシーって意識があるのか、何となく罪悪感が薄い逸品です笑。

一時、韓国製品の異物混入が話題になった時に買うのやめてしまったのですが、やっぱり懐かしくて時々買ってしまいます。

⚫︎マルちゃん正麺(醤油)
簡単さと味をちゃんと両立してるのがすごい!味噌もおいしいです。


スパイシー系が好きだと一発で分かるセレクト…
でもストレスをためないためには、自分の中の良き妻像に縛られず、カップ麺でも家電でも何でも使えるものは使って、うまく手を抜くことが大事だなと最近つくづく実感するのでした。

とはいえ先週は3〜4回「背徳ナイト」してしまったので、今週はがんばってサラダなど食べています笑。

「残念な夫。」

水曜22時からやってるドラマ「残念な夫。」途中から見てるのですが、いろんな意味でわりとおもしろい。

倉科カナは、梅酒のCMでの上目遣いとか、決して女子に好かれる感じではなかった印象なのですが(わたしもあのCM見て、彼氏・夫の近くにいてほしくないタイプの女だな!!と思っていた。巨乳だし…)このドラマでは明るくて一生懸命な妻役がすごいはまってる!コミカルな演技も自然で、コメディに向いてると思いました。小さな子どもを抱えて身だしなみに構わず、髪ボサボサ眼鏡にスウェットっていでたちもすごくかわいくて好感度アップです。
一方、玉木宏のオーバーすぎる三枚目演技はどうも不自然で馴染めない…そしてやることなすこと本当に残念。もはや残念を通り越してクソ野郎。わたしの友人達は、「どれだけ残念でも玉木宏なら許せるよね〜」と、あれで残念なんて贅沢と言わんばかりでしたが、わたしはたとえ玉木宏でもむり。

(↓↓ここから先、一部ネタバレが含まれますので未見の方ご注意ください↓↓)

だって、色っぽい同僚・かおり(笛木優子)に、大好きなNBAのビデオを餌に誘惑されてホテルまでホイホイついてって朝帰りするわ、浮気を疑う妻・知里(倉科カナ)に、「家族のために必死で仕事してるのに疑われたらたまんねーよ」と逆ギレするわ、挙げ句の果てに知里が一生懸命貯めた娘の養育資金を無断で引き出して母親の手術費用に困ってる後輩に貸すわ(←しかも後輩のこの言い分は嘘フラグ)、もはや離婚理由の役満状態。
これはいかに顔面が玉木宏で腹筋が6パックでも許せない。第8話で知里も離婚届を残して家を出ます。

きっと次回以降、笛木優子と肉体関係はなかったこと、お金を貸したのも後輩に騙されてただけだったことが判明して丸く収まるのだと思いますが、だとしてもこれだけ騙されやすくて流されやすい男とは将来のために離婚した方がいいと思えるレベル笑。

あと、玉木宏と上司役の岸谷五朗が日中やたらとサウナにいるのも謎。同じ水10枠だった櫻井翔の「家族ゲーム」へのオマージュなのでしょうか。あれは自宅にサウナがある設定だったけど、日中サラリーマンがサウナに入り浸るっていくら営業でもさすがに自由すぎるだろと。しかもサウナでクライアントにしょっちゅう会うとか、わたしがクライアントなら別のところに頼みたくなる笑。
まあその辺はドラマですからね!

とはいいつつ、妻の職場復帰とか、セックスレスとか、夫婦にまつわる旬な問題を扱ってるのは、まさにその世代の自分にとってはおもしろくて、つっこみながら毎週見ています。

ちなみに、ドラマの中でわたしが最もハマり役だと思っているのが、陽一(玉木宏)に家の設計を依頼するクライアント、須藤役のEXILE・KEIJI。
陽一とはサウナ仲間でもあり、その妻・由衣(高橋メアリージュン)は知里(倉科カナ)のママ友で、実は陽一の元カノでもあったという、文字にするとありえなさが際立つ関係です。どんだけ世間狭いんだ。
この須藤が由衣にDVしているという役なのですが、暴力を振るうKEIJIの目が本当にコワい。この人ほんとに恋人を平然と痛めつけて喜ぶタイプなんじゃと心配になるくらい冷たい目、もはや殺し屋の目です…



ところで、第8話では、玉木宏笛木優子と一緒にいるところを妻の友人が激写して妻に見せるシーンがありました。あのシーンを見て、知らせることは果たして友人として優しいのだろうか?とちょっと考えてしまいました。

大学時代、サークルの同期が先輩と付き合っていたのですが、その先輩が後輩と浮気していることをわたし含め数人の友人が知ってしまい、彼女に伝えるかどうかすごく悩んだことがありました。結局その時は、先輩も単なる火遊びで、彼女と本気で結婚を考えているらしいこと、浮気の事実を知っても彼女は別れないだろうということを踏まえて、彼女には伝えませんでした。その後2人は結婚して、今は子どもにも恵まれて彼もいいパパになって幸せに暮らしているので、あの時彼女に余計なことを言わなくてよかったなと思ってます。

浮気は知らなければなかったことと同じとは思いませんが、あえて全てを知ることがベストではないと思うのです。特に相手の具体的なイメージは絶対わかない方がいい。友達のケースでも、浮気相手が知り合いっていうのが結構ネックだった気がします。
「残念な夫。」でも、知里(倉科カナ)は陽一(玉木宏)の浮気をすでに知っていて、友達が写メを見せてご注進したことでかおり(笛木優子)の顔を知り「この人と浮気したんだ…」としばし呆然とするわけです。相手の顔を見るって、浮気を知るよりも格段に大きなダメージを受けることだと思うんですよね。

って、もはや何の話だ。
こんなことも考えさせてくれちゃう「残念な夫。」意外と奥深いかも…


ひとり○○

今日はまだ肌寒いですが、少しずつ暖かくなってきましたねー!
お気に入りでよく1人で読書がてらごはんを食べに行くカフェにテラス席があって、暖かい時期はいつもそこに座るのですが、今週は今年初テラスでした。ビル3階にあるので、下の往来を眺めながらのんびりコーヒーを飲んでる時が、1日でいちばんと言っていいくらい幸せです。少しくらい寒くても出てしまいます。

少し前まで1人で飲食店に入るってことが一切できなくて、大学時代も「カフェとかファミレスじゃないと勉強できない」という人が全然理解できなかったのですが、以前結婚式の準備で書き物があったり、読みたい本があったりで半ば必要に駆られて1人カフェをするようになって以来はまり、今は本さえあればいくらでもいられます。

基本的にはおうち大好き人間ですが、カフェの方が居心地いい時があります。
カフェによくいるようになって分かったけど、カフェって、飲み物・軽食だけでなく空間を売る場所なんですね。

わたしがいつも通う職場近くのカフェは、正直メニューの種類は乏しいし、パンのクオリティももうひとつだし、コスパもたいしてよくないのですが、コーヒーが抜群においしくて、店員さんがいい感じに無関心(だけど思い出したように「いつもありがとうございます」とか言ってくれる感じ)。

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▲カフェの主、すずめ


昔、1人カフェ/ランチができなかった時って、みんなが財布持って連れ立ってランチに行く中、1人でいたら「友達いないと思われるんじゃないか」とか、お店の人に「淋しい女って笑われないか」と怖かったんですが、いつの間にかそういうのどうでもよくなりました。自分の人生と生活が落ち着いたことで、家族も友達もいるし、自分が全然さみしくないことは自分がいちばんよくわかってるので、例え周りがわかってくれなくてもいいやと思えるようになったんだと思います。年取って図々しくなっただけの可能性もあるけど笑。
ここ数年で“おひとりさま”がかなり市民権を得て、1人席のあるお店が増えてきたのも大きいですね。
他人ばかりだけど、みんながみんな1人の時間を楽しんでる仲間だと思える感じもいい。
本屋とか雑貨屋に隣接してるカフェとか、適度にガヤついてて大好きです。

ドラマとか漫画の、馴染みのカフェとかバーでマスターがいいアシストしたりしながら話が進んでいくのを見て、昔は「こんなことあるわけない」って憧れ半分で思ってたのですが、あるものですね。そこで何かが起こることはないですが!!

1人の時間の貴重さ、結婚してから気付きましたが、専業主婦の友達はとにかく人と話す機会がほしいたとのこと。みんなないものねだりなんだなあー。


というようなことを考えて頭をリセットして、午後からまたがんばろうと思わせてくれるカフェでの時間にサンキューー!!(パンサー風)

妻の仕事時間と夫への愛情は反比例する?

以前何かの雑誌の夫婦関係に関する特集で、①専業主婦、②フルタイムで働く妻、③パートやアルバイトなどで働く妻、の3つのうち、夫への感謝や愛情をいちばん感じているのは①専業主婦だというアンケート結果が紹介されていました。
「自分たち家族のために働いてくれている」という意識や、「家庭を守っていることを夫から評価されている」という実感がある人が多いそうです。

では逆にいちばん感謝や愛情を感じていないのはというと、これは③パート・アルバイトの妻なのだそう。
「自分だってパートとはいえ働いているのに、苦労を認めてもらえない」「パートなんだからもっと家事ちゃんとできるだろうと思われる」「家計のために働いているのに好きで働いているかのような言われ方をする」などが理由として挙げられていたように記憶しています。


なるほどなあーーー


とその時は思ったものの、自分も結婚して②フルタイム妻となった今は、いやいやフルタイム妻だって同じじゃないか?と無性に気になっています。

我が家は夫もわたしも会社員でフルタイム勤務。収入の割合はだいたい夫6:妻4ですが、家事の負担割合は夫1:妻9です。

わたしの平日は、日中は仕事に追われ、家に帰っては家事に追われ、やることが全て終わる頃には0時過ぎで、自分の時間はほぼ持てないまま、疲れ果てて眠るという感じで過ぎていきます。
1人になれるのはトイレとお風呂の中と、お昼休みのみ。
そんなわけで、お昼休みがきちんと取れる時は会社の人間があまり来ないカフェでランチしながら本を読むのがほぼ唯一の憩いのひととき。
本当に、あと1時間でいいからゆっくり自分のために使える時間ほしいなあー
1日25時間にならないかなあー


夫の職場の方が圧倒的に残業が多いので仕方ない部分もあるのですが、時々無性に、なぜわたしばかりこんなに追い立てられるように毎日生きてるんだろう?と虚しくなることがあります。
わたしの方が帰りが遅い時でも、家事をするのは大体わたしです。
こっちが怒涛の勢いで家事片付けてる横で、手伝おうという姿勢もなくゴロゴロされたりするとイライラ…
夫の言い分は「疲れたからちょっとくらい休ませて」なのですが、じゃあわたしが疲れてないとでも?笑


家計的には働かなくてもいいけど仕事が好きで働いてるって奥さんはそういう葛藤はあまりないかもしれないけど、こっちは総合職のお給料のために働いてるんでねえ(´Д` )
仕事にそこまでの愛着・執着はないのに忙しくて、ほんとはきちんとやりたい家事が十分にできなくていつも中途半端な感じがしてストレスがたまる。

そう考えると、冒頭の雑誌に出てきた、夫への感謝・愛情を感じてる方の②フルタイム妻達はえらいですね。好きなことを仕事にできているのかな。
仕事が楽しくて、自分が選んでやってることだって気持ちがあれば、きっと忙しくてもがんばれるんだろうな。


我が家には子どもはまだいませんが、これで子ども生まれたらどうなるんだろうと不安…それとも、子どもが生まれたらさすがに夫ももうちょっと家事やってくれるのだろうか。でもそのためにはもうちょっと早く帰ってもらわないと話にならないし、夫の職場が共働き子育て家庭に配慮してくれるとも思えない…うーん…


もはや夫が1人で大黒柱として家庭を支える時代でもなければ、モーレツ社員が会社に一生忠実に働きまくって会社に尽くすって時代でもないじゃないですか。
それなのに社会の意識はなかなかその状況に追いついてない感じがします。
女性活躍推進ってうちの人事も言ってますけど、女性だけじゃなく男性も含めて働き方を見直さないといけないんじゃないかな?って思います。

そうでないと、妻が働けば働くほど夫婦関係が殺伐としていくという、それこそ少子化に拍車かけるようなスパイラルに入っていく気がする。

わたしもまず、心に余裕を持って夫に寛大な心で接するところから始めようかな笑。

妻が一度は考える「夫の呼び方」問題

わたしの職場は女性が多く、ちょっとした、働く女性の見本市の様相を呈しています。


・家族より仕事優先で男以上に働いて出世したけど家庭は崩壊した女傑
・ついに都心にマンション買った干物系アラフォーシングル
・育児のために時短勤務するも肩身が狭いと悩むママ
・相手の好き嫌いが露骨で、嫌いな人には嫌がらせする事務職のおばさま
・仕事を辞めて単身赴任中の旦那さんについて行くか迷ってる新妻…


いろんな人生の形、家族の形があるなあと、1人の働く妻としてほんとに勉強になります。

彼女たちを見てて気づくことはいろいろあるのですが、最近面白いなと思っているのが、「夫の呼び方」です。

職場に限らず、周囲の既婚女性をみてみると、旦那さんの呼び方は大体2種類に分かれます。


a)「主人」と呼ぶ人
b) 絶対に「主人」と呼ばない人


です。

前者は、呼び方に全くこだわりがない場合が多い。時と場合によって、「主人」だったり「夫」だったり「ダンナ」だったり「彼」だったりします。ちなみにわたし自身は「主人」か「夫」派です。

一方後者は、頑なに「主人」とは呼びません。いつ何時でも、誰が相手でもほぼ「夫」もしくは「ダンナ」です。(少数派ではありますが「パパ」もいます。40を過ぎた女性が恥ずかしげもなく夫のことを「うちのパパが〜」と呼んでいる様はかなり笑えます)


これに気づいて以来、「主人」と呼ばない派の人の言動が気になってなんとなく注目していたところ、共通点が見えてきました。



それは、


自分と夫は対等な関係である。
(何なら自分の方が上なくらいである)


というプライド。


しかもこの()内が特に重要。
というのも、「主人」と呼ばない派の人は、割とオープンに夫をけなす、もしくは夫に対する諦めの気持ちを隠そうとしない傾向があるからです。

わたしの知っている「呼ばない派」の女性には、

・娘に夫の悪口を吹き込みまくってる人
・本人は優秀で有名なのに社内結婚の旦那さんが仕事できなくて有名な人
・自分の家柄にものすごい自信を持ってる人

などがいます。

ここで改めて、「主人」の意味を見てみましょう。
goo辞書によると、

家の長。一家のぬし。また、店のぬし。あるじ。「隣家の―」「老舗(しにせ)の―」
 自分の仕える人。雇い主など。「―の不興を買う」
 妻が他人に対して夫をさしていう語。「―は出張しております」
 客を迎えてもてなす立場の人。「―役をつとめる」

ふむ。

「主人」反対派の人たちが引っかかるのは恐らく12でしょう。

1は、実際彼女たちの中には夫より遥かに稼いでて、実はわたしが世帯主ですみたいな人がざらにいるので、それで夫を一家の主とは呼びたくないという気持ちがあるのだろうと推測できます。

でも2、「主人」という呼び方を、その名の通りご「主人」様という意味で使っている妻はほとんどいないでしょう。聞いてる側も、「主人」と言ったからってよもやその女性が夫と主従関係にあるとか、メイドのように夫に仕え、かしずいているとは思わないわけです。

それを分かっていても(無意識かもしれませんが)、夫を「主人」とは呼びたくない彼女たちからは、「私は自立した強い女性である」という誇りと、一方で「私にはもっとふさわしい相手がいたかもしれない」という葛藤のようなものを感じて、居心地の悪さというか、“肩肘張ってる感”を覚えてしまったりしています。
さらにもうこうなると完全に勘ぐりの世界ですが、“本当は夫を「主人」なんて呼びたくないけど、そういう肩肘張った女だと思われるのが嫌であえて「主人」と呼んでる”人もきっといるだろうとも思うのです。
夫の呼び方問題は、意外と深いかも…

それはそうと、わたしは以前から「ダンナ」という呼び方に抵抗があって(何か蓮っ葉に聞こえるイメージ)、今回せっかくだからgoo辞書で調べてみたところ、
 ほどこし。布施。転じて、布施をする人。檀越(だんおつ)。檀家。
 商家の奉公人などが男の主人を敬っていう語。「店の大―」
 商人が男の得意客を、また役者や芸人が自分のひいき筋を敬っていう語。また一般に、金持ちや身分のある男性を敬っていう。「―、これはよい品でございますよ」「顔見世に―衆を招く」
 妻が夫をいう語。他家の夫をいう場合もある。「お宅の―」
 妾(めかけ)の主人。パトロン。「―がつく」「―を取る」

こっちの方がよっぽど男尊女卑っぽくてびっくり。「主人」より遥かに「自立した強い女性」を自認する人たちにはふさわしくない呼び方に思えるのですが…知らぬが仏ですね。

イスラム国による事件について考える

イスラム国(IS)による後藤健二さんの拘束・殺害事件は本当にショッキングで、特に後藤さんのご家族のことを思うと、本当に心が痛みます。

ただ、この件の取り上げられ方や、第三者の便乗としか思えない異様な盛り上がり方には強い違和感を感じます。
日本のマスメディアは、この件をただ感情的な美談にしようとしていないでしょうか。
後藤さんは志ある勇敢なジャーナリストだったのだと思います。また、誰かが戦場の様を伝えなければならないという意見もわかります。でも果たして、今回のような事態になる可能性を踏まえても、伝えなければならないことでしょうか?

「自己責任」とは言っても、実際には自分1人の責任では到底済みません。現に今回も、日本とヨルダンの2ヶ国が巻き込まれ、振り回されています。身代金がISの新たな軍資金となり、さらなるテロ行為につながる可能性もありました(日本が要求通りに身代金2億ドルを払うことはなかったのでしょうが)。そうなると、影響は2ヶ国では済みません。
亡くなった後藤さんを批判するつもりは毛頭ありませんが、政府の再三の勧告を退け、そんなリスクを侵してまで知らなければならない(伝えなければならない)情報があるとわたしには思えません。それともこれも、最近流行りの報道の精神、知る権利の軽視になるのでしょうか。


フランスのシャルリー・エブド紙襲撃事件についても、「表現の自由」が履き違えられているのではないかと感じることが多々ありました。
わたしが見た同紙の風刺画には、風刺を通り越してイスラム教全体を侮辱していると感じられる、率直に言って下品な作品がいくつかありました。勿論、侮辱的だからと言って暴力行為が許されるわけではありません。亡くなった方々は心からお気の毒だったと思いますし、襲撃という手段に出た時点で犯人達に同情の余地はありません。

だけどその一方で、あの風刺画を描いた人達は、もしキリストが同じように扱われたらどう感じるのだろうか、と考えるのです。そのへんの感覚は、八百万の神を持ち、自然や物に神が宿ると考える日本人には到底理解できないことなのかもしれませんが。

わたしは表現者でも何でもない会社員の端くれですが、「表現の自由」が「何をしたって表現者の勝手」という意味に解釈されているのだとしたらそれは間違っていると思います。「自由」は常に「責任」とワンセットで、責任の伴わない自由はただの無法です。「表現の自由」のように、長い歴史の中で人々が苦労してようやく獲得したタイプの自由は、ことさら「責任」を意識して、大切に扱わなければならないのではないでしょうか。


表現の自由」「報道の自由」「知る権利」はどれも人間にとって大切なものですが、決して、何物にも勝る無敵の大義ではない。この御旗を掲げれば何でもありというわけではないということを、特にメディアは意識すべきだと思います。

この事件を機に、伝えることを使命にある種の「英雄」になることを目指して危険を冒す人達が出てこないことを、また、連日の報道に影響を受けて、ISに参加しようとする人達が出ないことを強く願います。

それから、ISはイスラム教の代表ではないということも、きちんと伝えてほしいと思います。大多数のイスラム教徒は、ISに共鳴していないどころか、イスラムを貶める行為に憤りを覚えていると思います。(ヨルダンのカサースベ中尉は焼殺されましたが、焼殺というのはイスラム教の教義に反することで、例え戦時中であっても禁じられていると報道で知りました)

9.11の直後にも、イスラム系だというだけで、罪のない人達が偏見や差別にさらされました。
そんな風に場外乱闘が起きて世界が混乱することこそ、ISの思うツボ。
今回はそんなことがないよう、わたし達のような一般市民、情報の受け手側が、感情的になりすぎず、冷静に情報を取捨選択することが何より必要ではないでしょうか。