八方美人の頭の中

家庭のこと、仕事のこと、日々考えていることについて人目を気にせずゆるく綴ります。

「残念な夫。」

水曜22時からやってるドラマ「残念な夫。」途中から見てるのですが、いろんな意味でわりとおもしろい。

倉科カナは、梅酒のCMでの上目遣いとか、決して女子に好かれる感じではなかった印象なのですが(わたしもあのCM見て、彼氏・夫の近くにいてほしくないタイプの女だな!!と思っていた。巨乳だし…)このドラマでは明るくて一生懸命な妻役がすごいはまってる!コミカルな演技も自然で、コメディに向いてると思いました。小さな子どもを抱えて身だしなみに構わず、髪ボサボサ眼鏡にスウェットっていでたちもすごくかわいくて好感度アップです。
一方、玉木宏のオーバーすぎる三枚目演技はどうも不自然で馴染めない…そしてやることなすこと本当に残念。もはや残念を通り越してクソ野郎。わたしの友人達は、「どれだけ残念でも玉木宏なら許せるよね〜」と、あれで残念なんて贅沢と言わんばかりでしたが、わたしはたとえ玉木宏でもむり。

(↓↓ここから先、一部ネタバレが含まれますので未見の方ご注意ください↓↓)

だって、色っぽい同僚・かおり(笛木優子)に、大好きなNBAのビデオを餌に誘惑されてホテルまでホイホイついてって朝帰りするわ、浮気を疑う妻・知里(倉科カナ)に、「家族のために必死で仕事してるのに疑われたらたまんねーよ」と逆ギレするわ、挙げ句の果てに知里が一生懸命貯めた娘の養育資金を無断で引き出して母親の手術費用に困ってる後輩に貸すわ(←しかも後輩のこの言い分は嘘フラグ)、もはや離婚理由の役満状態。
これはいかに顔面が玉木宏で腹筋が6パックでも許せない。第8話で知里も離婚届を残して家を出ます。

きっと次回以降、笛木優子と肉体関係はなかったこと、お金を貸したのも後輩に騙されてただけだったことが判明して丸く収まるのだと思いますが、だとしてもこれだけ騙されやすくて流されやすい男とは将来のために離婚した方がいいと思えるレベル笑。

あと、玉木宏と上司役の岸谷五朗が日中やたらとサウナにいるのも謎。同じ水10枠だった櫻井翔の「家族ゲーム」へのオマージュなのでしょうか。あれは自宅にサウナがある設定だったけど、日中サラリーマンがサウナに入り浸るっていくら営業でもさすがに自由すぎるだろと。しかもサウナでクライアントにしょっちゅう会うとか、わたしがクライアントなら別のところに頼みたくなる笑。
まあその辺はドラマですからね!

とはいいつつ、妻の職場復帰とか、セックスレスとか、夫婦にまつわる旬な問題を扱ってるのは、まさにその世代の自分にとってはおもしろくて、つっこみながら毎週見ています。

ちなみに、ドラマの中でわたしが最もハマり役だと思っているのが、陽一(玉木宏)に家の設計を依頼するクライアント、須藤役のEXILE・KEIJI。
陽一とはサウナ仲間でもあり、その妻・由衣(高橋メアリージュン)は知里(倉科カナ)のママ友で、実は陽一の元カノでもあったという、文字にするとありえなさが際立つ関係です。どんだけ世間狭いんだ。
この須藤が由衣にDVしているという役なのですが、暴力を振るうKEIJIの目が本当にコワい。この人ほんとに恋人を平然と痛めつけて喜ぶタイプなんじゃと心配になるくらい冷たい目、もはや殺し屋の目です…



ところで、第8話では、玉木宏笛木優子と一緒にいるところを妻の友人が激写して妻に見せるシーンがありました。あのシーンを見て、知らせることは果たして友人として優しいのだろうか?とちょっと考えてしまいました。

大学時代、サークルの同期が先輩と付き合っていたのですが、その先輩が後輩と浮気していることをわたし含め数人の友人が知ってしまい、彼女に伝えるかどうかすごく悩んだことがありました。結局その時は、先輩も単なる火遊びで、彼女と本気で結婚を考えているらしいこと、浮気の事実を知っても彼女は別れないだろうということを踏まえて、彼女には伝えませんでした。その後2人は結婚して、今は子どもにも恵まれて彼もいいパパになって幸せに暮らしているので、あの時彼女に余計なことを言わなくてよかったなと思ってます。

浮気は知らなければなかったことと同じとは思いませんが、あえて全てを知ることがベストではないと思うのです。特に相手の具体的なイメージは絶対わかない方がいい。友達のケースでも、浮気相手が知り合いっていうのが結構ネックだった気がします。
「残念な夫。」でも、知里(倉科カナ)は陽一(玉木宏)の浮気をすでに知っていて、友達が写メを見せてご注進したことでかおり(笛木優子)の顔を知り「この人と浮気したんだ…」としばし呆然とするわけです。相手の顔を見るって、浮気を知るよりも格段に大きなダメージを受けることだと思うんですよね。

って、もはや何の話だ。
こんなことも考えさせてくれちゃう「残念な夫。」意外と奥深いかも…