「会社が人生」な管理職がセックスレスを生む
GWも終わりましたね。休み中はずっと会社消滅しろって思ってました。
全然関係ありませんが、今日はずっと書きたかったことを書こうと思います。
少し前に大学時代の友人と話していた時、半分くらい既婚者なのですが、夫婦生活の話になりました。いわゆる“夜の生活”のことです。
1人の男子が「結婚して頻度が減った。嫁に断られるようになった」とぼやくと、周囲の男子が一斉にすごい勢いで「断るとか考えられない!」「おまえまじでかわいそう!」とどよめきました。
断られるようになった彼の奥さんはかなり忙しい業界で総合職として働いています。かたや、「夫の誘いを断る嫁なんて考えられない」と言う男たちは、大半が5大商社やマスコミに勤める高給取りで、ほとんどの奥さんが専業主婦です。彼らは、「どんなに遅く帰っても、例え明け方でも、俺がやりたければ叩き起こして付き合わせる」とドヤ顔。それが妻の務めで、セックスレスは妻の責任と言わんばかりでした。
ぽかーん(´Д` )
わたしも、夫の誘いを断ることが(1度ならず)ある身です。
残業して、帰ってごはんを作って、食べさせて、洗い物して、シャワー浴びたら大体もう深夜です。
疲れ果てて、やっと寝られる〜というタイミングで、それまでテレビ見ながらごろついていた夫に誘われると、正直イラッとします。それを表に出して断ってしまったこともありました(これは反省しました)。
あとは、日曜とか月曜の夜に誘われても、あまり乗り気になれません。週初めから疲れて、1週間持たないので。
別にしたくないわけではありません。夫のことは大好きだし、子どももほしいです。ただ毎日忙しくて、そんな余裕がないのです。疲れることはなるべくしたくないのです。
仕事を持っている女友達と話すと、同じことで悩んでいる女性は驚くほど多いです。
セックスに対する温度差の違いで別れ話になりそうなカップルも知ってます。
同じ理由で、男性の方がやる気になれないケースも、身近には知りませんがきっとあると思います。
商社マンがどうとか専業主婦がどうとかいうことが言いたいんじゃありません。
我が家は夫もわたしもそこそこ名の知れた企業の社員で、2人ともある程度は稼いでいます。前にも書いたことがありますが、夫婦の収入割合は大体6:4。わたしも家計を支えてます。夫の収入だけでも暮らせますが、これから子どもを持つことや、たまには旅行もしたいよね、と考えると、首都圏では正直厳しいです。
わたしは、例えパートやバイトであっても、社会との接点は持っていたいので、専業主婦になりたいという気持ちは今のところありませんが、かと言って仕事に「自己実現」とかは求めてなくて、今の会社にいるのはひとえに暮らしのためです。安定した生活のために、「寄らば大樹の影」してるだけです。
ほんとはちゃんと“ワークライフバランス”して、もっとプライベートに時間と労力を割きたい。料理もきちんと作りたい。
でもそれが大っぴらにできる環境はわたしの職場にはありません。
プライベートを優先していいのは、子どもがいる女性だけという雰囲気。独身者や、わたしのように既婚でも子どもがいない若手は、20時や21時でも、申し訳ないと思いながら退社します(子どものいるママ達も相当申し訳ないと思いながら退社してるので、実際のところ何時であろうと堂々と帰ってる人はいないに等しい)。管理職が、そういう雰囲気を当たり前と思い続けているからです。
ちなみにそういう働き方は夫も同じです。
政府も会社も女性活躍推進だワークライフバランスだと言ってますが、結果的に女性が仕事と家庭を両立させようとすればするほど余裕はなくなり、疲弊し、子作りもままならなくなる。
給与水準や制度はどんどん夫婦共働きを前提にしたものになっているのに、職場の価値観や管理職のマインドは一向に変わりません。
仕事を疎かにしようというわけではありませんが、会社こそが人生、残業は正義でしょ?というおっさん管理職が仕切る今の職場はかなり限界です。
(おっさんには、奥さんに1ヶ月でいいからフルタイムで働いてもらって、家がどうなるか体験してほしいとまじで思います)
育児中の母親、妻が忙しい夫、介護してる人、などなど、そういう働き方・生き方ができない人は世の中多いと思うのに、会社やえらい人達の意識が全然追いついてない。そしてその歪みのしわ寄せは、女性の方に出てくることが多いんじゃないかと思うんです。
働きにくさとか、最近よく聞くマタハラとか、セックスレスという形で。
タイトルはちょっと大げさに書きましたが、セックスレスって、夫婦の問題という側面ももちろんあるでしょうが、社会のあり方、働き方の問題でもあるんじゃないかと思います。
少子化対策とか女性活躍推進の必要性を訴える人は、まず社会の風潮やマインドをどうにか変えてほしい!じゃなきゃどんな制度も使えません。
あと、冒頭の、夜中でも嫁を叩き起こしてセックスするという夫達には、ぜひ別の部分で考え方を変えてほしいです笑。