八方美人の頭の中

家庭のこと、仕事のこと、日々考えていることについて人目を気にせずゆるく綴ります。

専業主婦はえらくない?


突然ですが、わたしの嫌いな家事3選を発表します。

1) 食器洗い

料理は大好きなんですが、食後、満足感でひとごろりしたい気分の中、油ぎった食器や鍋(⬅︎特にこいつが敵)と対峙しなければならないあの軽い絶望感…
「後で洗うから置いといて〜」と言いつつ5回に1回くらいしか洗わない夫への軽い苛立ち…
洗うのは好きじゃないけど、シンクの中に食器が溜まっていく方がはるかに嫌で、ついつい自分で洗ってしまうやるせなさ…
付随して発生する生ゴミ処理や流しのネット交換のめんどくささ…
それらが組み合わさった結果のノミネート。
食洗機買えよって話なんですけどね。

2) 風呂掃除

目地のカビが本当に嫌い。あとあの赤いヌメリも。
そうなる前に掃除しろよって感じですが、平日は時間がなくてシャワーで済ませてしまうので、なかなか全体まで目が届かず…
だから将来的には風が通せるように浴室に窓のある家に住みたいのですが、最近のマンションだと少ないですよね。


3) 洗濯物たたみ

これだけいろんな技術が生まれて、生活家電も発達してるのに、なぜ洗濯物を畳む機械が出てこないのでしょうか。
あれ、全家事の中でもかなりのレベルでめんどくさいです。なぜなんだろう?食器洗いや風呂掃除のように汚れものに触る作業じゃないし、テレビ見ながらでもできるのに…(結局手元見るからテレビあんまり見れないけど)
畳んでもまたすぐ着るのに、っていう不毛感なのか?でもそれ言ったら食器洗いもそうですよね。
別に畳まなくても、ばさっと置いといてそっから発掘して着られるからいらなくね?って気持ちなのか?
これはありうる。事実平日はソファの上が第2、第3のクローゼット状態になってるし…
ばさっと洗濯物入れたら、畳んで仕分けしといてくれる機械とかあったら最高だな〜
もしくは、そこまで全部やってくれる洗濯機。
どこか作ってくれたら絶対買うのに。



わたしの職場は働く妻・母が多いです。
子どもがいて、産休育休取りながらバリバリ仕事して出世してる人がかなりいます。
その中でもいわゆるTHEバリキャリタイプの人たち(ロングヘア、ハイヒール、社会的ステータス好き、バブルの香り、など)は、専業主婦をバカにしてます。はっきりと格下に見てます。
「家事とか朝1時間もあれば終わるじゃん。あと何すんの?笑」と言い放ちます。

確かに昔に比べたら家電や日用品が進化して、家事にかかる時間と手間は格段減ってると思うのですが、でも家事ってほぼ無限にありません?
確かに、暇を持て余してる専業主婦も多いんでしょう。家事の手を抜いて、ママ友とのランチや趣味にばかり精を出してる専業主婦もいるんでしょう。わたしの友達にも、毎朝夫は知らないうちに家を出ていて朝ごはんを作ったこともなければ見送りをしたこともない。冷蔵庫は毎日ほぼ空っぽという専業主婦がいます。

そういう例はちょっと別としても、どうしても専業主婦はさぼってる、暇、頑張ってないというイメージに同調できません。

わたしの母も、わたしが生まれた時には専業主婦でした。
子どもの頃から夢だった仕事に就いてバリバリ働いて、子どもができて育休を取って、その間に父の転勤が決まって、結局職場に戻れないまま退職しました。
その後は、父が転勤族だったため、昔のキャリアを活かせる仕事を時々単発でやってましたが、ほぼずっと専業主婦です。
でも、母はとにかく働き者で、お給料も休暇もないのに、365日、家族のために動き回っていました。
3食きちんと手のこんだものを作って、リネン類はいつも知らない間にきれいになっていて、父や子ども達の送り迎えをして、学校の役員をやって、まるで父の秘書のようにいろんな手続きをして、ちまちまと子どものために貯金をして、最近は祖母の介護をして…

そういう専業主婦を見て育ったので、専業主婦には尊敬の念さえ覚えます。

ちなみに過去形なのは死んだからではなく、父が単身赴任、子ども達はみんな独立して家を出て、母がやっと悠々自適になったからです。今、母は結婚してほぼ初めて、24時間を全部自分のために使える立場になり、時々遊び疲れて寝込むほど楽しそうに自由を謳歌しています。

少し前までは、男性が大黒柱として働いて一家を支え、女性が家を守るという一般的な生活モデルでした。
高度成長期の頃、製造業の全盛期には特に男性にがむしゃらに働いてもらわなければならず、そのためには、それがいちばんいい分担だったのだと思います。
バブルが弾け、少子高齢化が進んで労働人口が減り、ビジネスが多様化してきて、根本的な働き方が大きく変わった。それに伴って、男女の分担のバランスも変わっただけ。じゃないですかね?

今の専業主婦だって、大変なことも多いと思います。わたしの友達に、仕事はないから名目上は専業主婦だけど、ご主人の実家が事業をやっててそれを手伝ってるから自分の時間はほとんどないしいつも気が張ってるという人がいます。他にもPTAとかマンションの役員やらされがち、とか…キャリアウーマン先輩に言わせると、こういう役員関係やってる専業主婦も、「社会性がないから話し合いが非論理的でまじムリ」ということになるようなのですが……

名刺に書ける仕事があるというだけで、家族のためにがんばっている(いた)人をバカにしちゃいけないと思うのです。
専業主婦も、キャリアウーマンも、みんな頑張っててみんなすごい、でいいじゃないかと。

バリキャリだろうが、専業主婦だろうが、パートだろうが、子どもに誇れるような妻・母でありたいなあと思います。

だからわたしも食器洗いがんばります…