八方美人の頭の中

家庭のこと、仕事のこと、日々考えていることについて人目を気にせずゆるく綴ります。

就活生がやってはいけない(とわたしが勝手に思う)4つのこと

就活の季節ですね。
今年は夏にかかってるから、この暑いのにみんなスーツで本当に大変だなと思います。
就活の時期を4年の春〜夏にずらしたのって、ほんとに誰得って思うんですけど、これ変えてよかったって思ってる人どこかにいるんですかね?わたしはまだ会ったことがない笑。

学生さんは、卒論の時期に丸かぶりでつらいし、万が一就職決まらなかった時に2次募集に賭けたり院を受けたりってことができないし、紳士協定守ってる日系企業は8/1からしか採用面接できないからITとか外資系にどんどん出し抜かれてるし…

それはそうと、就活の時期になると毎年OG訪問や就活イベントで学生さんからたくさん質問を受けます。
たった1時間のOG訪問でもすごく印象のいい子もいれば、わたしも学生の時こんな感じだったのかなあーあの時の先輩達すみませんでした…!というほろ苦い気持ちにさせられる学生さんもたまにいます。

そんな中で、こういう学生さんはちょっと損かもしれない、と思う行動をいくつかあげてみました。
(※あくまで私見ですので参考程度にご覧ください)


1)やたら細かいことを気にする
社宅ってどこですか?間取りは?もし旦那さんが転勤になった場合、一緒に転勤したり休職したりできる制度はありますか?などなど…
入社後の生活とか、転勤とか、不安な気持ちはわかりますが、それ今から心配してもしょうがなくない?と思うんですね。「もし〜した時に」という起こってもいない事態を想定して取り越し苦労しても意味ないというか。特に女の子で、今の彼との結婚を前提にそういう細かい条件を詰めて企業選びしてる感じの子が時々いますが、おすすめしません。わたしの友人には、就活当時付き合っていた彼が転勤族だったために「結婚した時に辞めてついて行きやすいように♥」というそれだけの理由で某社の一般職を選び、その後彼と別れて愛着もやりがいも昇給の見込みもない仕事(本人談)だけが残された…という子がいます。
働き方って生活を左右するし、そのまま生き方にもなると思うので、妥協したくないところだとは思います。でも、100%自分の希望を満たす会社なんてまずない(仮にあったとしても縁があるかはわからない)と思うので、企業で働くという道を選ぶ以上は、ある程度は流れに身を任せる覚悟が必要じゃないかと思います。根性論はあまり好きではありませんが、与えられた環境に文句ばかり言って全力でがんばれない人は、結局どこに行ってもがんばれないんじゃないかなって最近思います。


2)やたら難しい言葉を使う
わたしが就活生だった数年前、某社の社員対話型セミナーの質疑応答コーナーで、ある女子学生さんが張り切って挙手して「御社のワークライフバランスに関する考え方をご教示くださいっ!!」と鼻息も荒く質問したところ、マーケティング関係の社員さん(美女)が「……ワークライフバランスって、何ですか?」ってきょとんと聞き返してきて、会場全体が「(何て正直な人なんだ…逆にめっちゃ好感度高い…)」という空気に包まれる中、あろうことかその学生さんはワークライフバランスが説明できず、絶句したまま立ち尽くし、他の学生が見かねて助け舟を出すということがありました。
ワークライフバランスなんてもはや新語でも難解でもないし、今日日わからないなんて言ったらこの人が感度低すぎなのかこの会社がとんでもないブラックなのか…!?って感じになるでしょうが、当時はまだ、ワークライフバランスという言葉が一般に使われ始めた頃でした。
社会人になった今、わたしも学生さんからやたら横文字が多かったり概念的な質問を受けて、自分が試されているような気分になることがあるのですが、「それどういう意味ですか?」「ご質問の意図はこういうことですか?」と聞き返すと、しどろもどろになってしまう子が結構多いです(まさかびびらせてる…?)。もし無理しているのなら、少なくともわたしは面接官ではないのだし、そんなに背伸びして自分を大きく見せなくてもいいじゃないかと言ってあげたくなります。企業だって、新卒採用で完璧な人間を見つけようなんて思ってないはず。すぐにボロが出る「意識高い系」より、分からないことは分からないと言える素直な学生さんと働きたいと思うものじゃないでしょうか?ちなみにわたしはその後、冒頭の「ワークライフバランスって何ですか?」の会社に就職しました笑。ほんとご縁って不思議ですね。


3)市販の就活マニュアルを遵守してる
わたし読んだことないのでよく分からないのですが、なんかいろんなことが書いてあるらしいですね、就活マニュアルって。
OG訪問や時々駆り出される面接で、何か滑稽な子がいるなと思っていたら、どうも彼らはマニュアルを熟読して遵守してるタイプらしいとわかりました。どうりで似たような感じ!
隣のブースまで聞こえるような大きな声で自己紹介する、いちいち立ち上がって話そうとする、相手の話に胡散臭いほどの笑顔で盛んに相槌を打つ、不自然なくらいのおじぎ(90°で何秒キープとかのレベルで決まってそう)…などなど。OG訪問でも、「御社は〜」、「⚪︎⚪︎様は〜」と、全く板についてない語り口でさらに「〜させていただく」を連発する人は、勝手にマニュアル信者認定します笑。「御社の企業研究の方させていただいてまして、」とか言われると、どれだけへりくだるんだい?とついつい突っ込みたくなってしまう悪い大人です笑。
このタイプは、正直「マニュアルの影響受けてんな」って感づかれた時点でだいぶ面接損すると思います。自分で考えてない感じがするから。形式ばかり気にして、本質が見えてない感じがするからです。「グループ面接では笑顔で相槌を打て」ともし就活マニュアルに書いてあったとして、それってだだ単にそうすれば受かるとかいう話じゃないですよね?きっと言いたいのは、「他の学生の話にもきちんと耳を傾けて、表情や相槌で反応ができる程度の余裕を持って臨みなさいよ」ということなんじゃないかと想像するのですが、そのへんをすっ飛ばしてとりあえずHowの部分だけ取り入れてると、もれなく浅はかな印象になります。それなら、多少慌てていたり要領を得なかったとしても、自分の言葉で話す子の方がいいなとわたしなら思ってしまう気がします。


4)ESを添削してください、と言ってくる
これは申し訳ないけど一番理解できないパターン。わたしも一応就活を経験しているので、何が正解か分からない不安さとか分かるつもりですが、採用担当者でもない初対面の人間の意見に左右されていいの!?と逆に心配になります。
面接もESも正解なんてなくて、だからこそ難しいのですが、ESに関して言えば、自分の強みやがんばった経験を1番知ってる自分自身が考え抜いて自分の言葉で書いて「これなら伝わる」と太鼓判を押せたESこそが、正解なんじゃないかと思います。それを「添削」できる他人はきっといないです。
その社員だって、その会社に入ってるからっていいこと言うとは限らないですよね笑?少なくともわたしは学生さんの人生が賭かった自己PRに口挟むなんて無責任なことできない。
初対面の社員に添削されたESを自信持って提出できるのか?内容について面接で聞かれた時に自分の言葉で説明できるのか?もっと言ったら、他人の手が入ったESで落ちた時に、人のせいにしないか?後悔しないか?
そんなわけで、自分がES書く時も絶対人に見てもらわなかったので、OG訪問とかでこれを頼まれると、この子は考えることを放棄してるなと見てしまいます。「わたしはそんな風に自分に自信持てないので見てほしい」と言われたことがありますが、自信がないなら持てるまで自分の強みを考え抜けばいい。就活は自分自身を買ってもらうための営業合戦だと思います。はったりでも何でもいいから自信を持って自分を売り込まなきゃ「どうせわたしなんて」って風情で立ってても買い手はつきません。誰も代わりに売り込んじゃくれません。そのスタンスで買ってもらおうと思う方が自信過剰だとわたしは思う。
どうしても不安で誰かの意見が欲しい時は、家族とか自分のことをよく知ってる友人に読んでもらって、「この書き方で自分の良さとか頑張りが伝わるかな?」って聞いてみたらどうでしょう。
ずいぶん前ですがOG訪問を受けた子から後日メールでぺろっとワードファイルのESが届いて、添削して送り返してくださいヨロシク的な軽いノリの依頼を受けたこともありました。何でもゆとりで片付ける風潮はどうかと思いますが、その時は、これがゆとりってやつか…!?とカルチャーショックを受けました笑。
脅すつもりは毛頭ありませんが、最近はOB・OGが半リクルーター的な感じで、会った学生の印象を人事に報告するシステムの会社も多いですからね。サークルの先輩だからとか、OB・OG訪問は採用活動じゃないから、とかって油断しないほうがいいですよ〜。


いろいろ書きましたが、有名企業に決まったとか、たくさん内定もらったとかじゃなくて、当人が後悔してない、ということが、1番すごくて重要なことだと思います。
就活生のみなさんには、体に気をつけて後悔しない就活をしてほしいなと思います!

蛇足ですが、就活中は電車の中でも気を抜かないことをおすすめします。友達と大声で企業の話してる子たまにいるけど、世間は狭いです。
あと電車で死んだように寝てる女子、スカートだけは気をつけて笑!