赤ちゃんが来る日
突然ですが、わたしはしばらく妊活に励んでおりました。この度無事に授かることができたので、いろいろと感じたことを残しておきたいと思います。
わたしたち夫婦がそろそろ子どもを作ろうと思い始めたのが1年前。その後婦人科で検査を受けたところ、わたしに少し妊娠を急いだ方がいい事情があることが判明して、急いで風疹・麻疹のワクチンを打ち、妊活に入りました。
あとは、生姜などの体を温める食材の他に、豆乳、ナッツ類、いちじく、黒い食べ物が婦人科系機能にいいと聞いたので積極的に摂るようにしてました。
経験してみて思ったのは、妊活って本当に孤独で、つらいということです。
こんなにほしいのになぜ授からないんだろう?
女性として不完全なのだろうか?
テレビで幼児虐待などのニュース見ては「こういう人も親にはなってるのに」と思ったりもしました。
そういう風に自分で自分を追い詰めるのがいちばんよくないと今なら思いますが、その時は、街で妊婦さんを見るのもつらかった。
うまくタイミングを取ってくれない夫のせいだとイライラしたこともありました。
わたしがこれだけ態勢を整えて、言いたくもないのに「今週チャンスだからね」と告知までしてるのに、飲んで帰ってきたり、疲れて先に寝てしまってたり…
「子どもが1人で作れるものならいいのに」とか考えたこともありました。思えばこの時がやさぐれの絶頂だったなー。
でも、こんなこと考えてる女のとこに来たい赤ちゃんいないよなーと思って、そこからとにかく夫と仲良く楽しく、細かいことは気にせず心穏やかに過ごすことを最優先に考えるようになりました。そしたらできた!
子どもを産むことに対しては、女性の方が絶対的に焦りがあると思います。高齢出産のリスクがあるし、卵子の数は生まれた時に決まってるからタイムリミットも基本的に男性より短い。さらに、妊娠できるチャンスは月に1〜3日程度しかないらしい。
男性の「また明日」は女性にとっては「また来月」かもしれなくて、二度と増えない貴重な卵子を無駄にすることになる。
男性にはぜひ、女性のそういう事情を汲んでほしいなと思います。貴重な排卵日なんだから疲れていようが風邪引いてようが絶対付き合えよ!!っていうんじゃなくて、そういう焦りを抱えてるってことを分かってくれるだけでも、かなり気持ちが楽だと思うんです。
昔、子どものなかなかできない女性を「石女(うまずめ)」と呼んだそうですが、不妊の原因は女性側にあると決めつけるような考え方、今も根強いですよね。実際には、不妊の半数は男性側に原因があるそうです。きっと江戸時代とかに石女呼ばわりされて離縁された女性の中にも、本当はそうじゃないって人、たくさんいたんだろうなあ…
わたしの友人にも、旦那さんからそういう風に決めつけられてずいぶん辛い思いをした人がいます。その人はさらに、「跡継ぎの男の子を産め」というものすごいプレッシャーを彼の実家から受けていました。ほんといつの時代だよ。
彼女が必死に怪しげな産み分け法みたいなのを試したりして、結果的に男の子を産んだからよかったですけど、子どもの性別を決めるのだって、精子の方の染色体ですからね…プレッシャーかける前に勉強してくれって言いたくなります。
男性って、こんなにも性と妊娠に関して無知なんだなと、新鮮な驚きでした。
妊娠3ヶ月=性交日から3ヶ月だと思ってる人も多いし、わたしの夫も、子どもの性別は最初決まってなくて、お腹の中で徐々に決まっていくものだと思っていました笑。
気づかないうちに無神経な振る舞いをしていないか、気をつけなければいけないなと思いました。妊婦マークのキーホルダーも、妊娠している身としてはあるとよいのですが、不妊で悩んでいる方からしたら見るのつらいだろうし、難しいなと思います。だからと言って、マークをつけてる妊婦が電車で嫌がらせを受けるとかいうのは言語道断だと思いますけど。
体質、年齢、いろんな事情がありますが、そうやっていろんなことを話して、知って、歩み寄ったりすることも、実は子どもを持って親となっていくための第一歩なのかなあ、と考えたりしています。